6日目

  • On 2018-02-06 ·

今日は歩いた。朝から散歩を始めて、ゆっくりいろんなものを眺めながら、同じブロックをくるくる何度も時間をかけて歩いた。ここへ来た日から日中は夏のように暑くて、2月でも摂氏換算で30度近くまで気温が上がるのに、今日は涼しい。いや、みんな「今年はおかしい」と言っているから、このほうが普通なのかもしれない。いろいろ見るのに忙しくて、写真が撮れないなーと気づいたのはだいぶ後のこと。もったいないとは思うのだけど、私一人の散歩だから、撮影よりも見るのが優先になってしまうのは仕方ない。ダウンタウンも一歩離れると雰囲気が全く違う。警察署、市庁舎、ロサンゼルスタイムズの厳ついビルのある通りを歩いた。

お腹が空いてきたので、マーケットに立ち寄った。中はフードコートになっていて、好きなものを買って自由に食べられる。



メキシカンの店でブリトーを頼んでみた。お腹空いていたはずなのに、ものすごい量の肉が入っていて、全然食べきれないので半分は持ち帰り。味はびっくりするくらいおいしかった。

ブロードウェイという通りを進むと、ちょっと上がるのが億劫だなーという角度の坂があって、その上から六本木ヒルズの香りがぷんぷん漂ってくる。せっかくきたのでやっぱり立ち寄ろうかと上を見ると、なにやら急な坂を上ってくれるトロッコを発見!片道1ドル、メトロパスを持っているので割引で50セント。乗ってしまおう。

上の世界には、MOCAことロサンゼルス現代美術館

ウォルト・ディズニー・コンサートホール

そしてブロード美術館。今日はここに立ち寄った。

1階の企画展は草間彌生だったけど、人が多いので早々に諦めた。無料の常設展を目指して3階に上がると、村上隆の60年代の作品と、2014年の大作が迎えてくれる。こういう感じかーと意外。中には、カタログでよく見るアメリカンポップアートの数々。アンディ・ウォーホル、ロイ・リキテンスタイン、バーバラ・クルーガー…。そうか、こう見られるのね。丘の上で鑑賞する作品群。近所の散歩でふらりと立ち寄るには想定外の異世界だった。

ちょっと得した気分で、帰りは歩いて坂を下りる。

丘の下のいつもの交差点に彼がいた。リトルトーキョー。これもポップか…!?と、ちょっと日本人の目に錯覚を起こしてくれた二宮金次郎像。