まず、イスラム教の聖地のひとつ、岩のドームに向かった。
ムアーズと共にイスラム教徒専用の入口に行ったが、そこにはイスラエル兵士がいて私たち日本人は通ることを許されなかった。
指定された時間に観光客の入口に向かうことに。
長蛇の列。1時間以上並んだが時間切れで門を閉められ、結局入れない。
岩のドームは断念。
嘆きの壁。言わずと知れたユダヤ教の聖地。
ここは、エルサレムの町なら何でも知っているムアーズの、「この町で唯一中に入ることができない場所」
なぜなら観光用の入口にやはり検問がある。彼はイスラム教徒であり、パレスチナ人だからだ。
それだけ神聖な場所といっても、壁の前は想像以上に騒がしい。
祈る人、笑顔で記念写真を撮る人、感極まって泣いている人。
厳格なユダヤの正装をしている人もいたし、ハーフパンツ×ビーチサンダルの外国人もたくさんいた。
多くの観光客で賑わう広場は、かつて家々があり、パレスチナ人の家族が住んでいたところ。
1967年の占領で破壊され、舗装され、今はユダヤの旗が立っている。
それからムアーズと合流し、ちょっと休憩。
同行しているドラマトゥルクの長島さんが彼に質問した。「イスラエルの兵士は銃をもって立っているけど、危険なことはないの?」
すると、ムアーズ「まずないよ。今のイスラエルの武装、通行管理や厳重な警備は全てプロパガンダだから」