Dear Gullivers

2016年9月〜11月
香川県 特別名勝 栗林公園

ホルヘ・アンド・ユカリ

白藤 龍
細井 悠多
岩田 侑梅
太田 穂乃香
濱田 晴香
川田 侑奈
西山 綾香
横井 春奈

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瀬戸内国際芸術祭2016
東京藝術大学xロンドン芸術大学国際共同プロジェクト
「複雑なトポグラフィー――動態と変化」
Complex Topography: Movement and Change

主催:東京藝術大学、ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ校、香川県、公益財団法人置県百年記念香川県文化芸術振興財団、瀬戸内国際芸術祭実行委員会
協力:特別名勝栗林公園、香川県立高松工芸高等学校
企画:東京藝術大学xロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ校 グローバルアート共同カリキュラムロンドン・ユニット

親愛なるガリバーたちへ
約3世紀前の江戸時代、ガリバーが日本を訪れた。当時日本は鎖国しており、本当
は外国人が来ることなどできなかったにも関わらず。その冒険によって、18世紀の
英国人たちが知られざる場所への想像力をかきたてられたばかりではなかった。『ガ
リバー旅行記』(1726)が出版された翌年、讃岐高松藩の下級武士として生を享けた
平賀源内は、37歳の頃ガリバーに影響を受け、『風流志道軒伝』(1763)を著した。
実在の志道軒が異国を旅しながら奇妙な人々に出会うこの物語は、当時の江戸で大
流行したと伝えられている。
ガリバーと志道軒の物語に続き、坂田ゆかりとホルヘ・マルティン・ガルシアは、
地元の高校生と共に林のなかでフィクションを具現化した。空想のなかで常に形を
変え続けるその場所に、ぜひ足を運んでみてほしい。フィクションを作るのは難し
いことではない。誰でも日常に起こりえないことを想像し、共有し、その世界のな
かで遊ぶことができる。