プロゼルピーナ

2009年 3月
東京芸術劇場 小ホール2

フェスティバル/トーキョー 09春  演劇/大学 09春

 天界で花を摘んで暮らしていた春の女神プロゼルピーナは、ある日突然冥府の王プルートーの手によって連れ去られ、冥界の妃にされてしまう。母親である豊穣の女神は悲しみ、以来地上に恵みをもたらすことをやめてしまった。年に一度、プロゼルピーナが天界に帰省するときだけ再び歓びが満ち溢れ、地上に〈春〉が訪れるといわれている。

 ローマ神話をモチーフにドイツの文豪ゲーテが執筆し、三島由紀夫が翻訳した異色の独白劇。鎮魂の神話は時空を越え、いびつな秋葉原の通り魔に人知れずリンクする。
死後の世界でわが身の不幸をひたすら歎くモノローグに、ポップなアニメーション、ダンス、打楽器を組み合わせ、突如奪われた命の物語を"TOKYO"の姿と重ねて描き出す。

演出:坂田ゆかり
原作:ゲーテ
訳:三島由紀夫
ドラマトゥルク:長島 確

出演:(音楽環境創造科、器楽科、美術学部絵画科在校生および卒業生)
プロゼルピーナ:稲継美保
ダンサー:坂本沙織、山崎 朋、安達みさと、中村未来、遠藤麻衣、山口礼子、立川真代
打楽器:牧野美沙

振付:酒井幸菜
美術:森 純平
照明:木下尚己(株式会社ファクター)
音響:田野倉宏向
衣裳:笹 萌恵、牧野まりか、佐藤 茜
ヘアメイク:須見有樹子
アニメーション:竹山沙織
声の出演:齊藤実希
舞台監督:加計涼子
舞台監督助手:戸田 司
制作:宮武亜季
協力:池田美由紀、伊佐早さつき、佐藤尚子、鹿野真央、関 達郎、関根 愛、津田仁葉、處 美野、高橋 享平、西原 尚、原麻理子
指導教員:市村作知雄 (東京藝術大学准教授)

F/Tスタッフ
技術監督:寅川英司+鴉屋
技術監督助手:佐藤 恵
舞台監督:坂野早織
舞台監督助手:桑原 淳
音響:相川 晶(サウンドウィーズ)
照明:株式会社ファクター

制作:武田知也
制作補:遠山ちあき

協力:桜美林大学、京都造形大学、近畿大学、東京藝術大学、日本大学、立教大学
主催:フェスティバル/トーキョー